HSPさんの子育て

HSP

HSPさんがママになったら

HSP(Highly Sensitive Person)が子育てをする場合、その特性が子供にとって非常に良い影響を与える一方で、注意が必要な点もあります。
HSPの持つ繊細な感受性や深い共感力は、子供の成長にプラスになる部分が多いですが、HSPならではの疲れやすさやストレス耐性の低さは、子育ての中で課題となることもあります。
以下に、HSPが子育てにおいてプラスになる点と注意すべき点をまとめました。

HSPママは子供をサポートすることで幸せを感じる

  1. 子供の気持ちを理解しやすい
    HSPママは非常に高い共感力を持っているため、子供の感情やニーズに対して敏感です。子供がまだ言葉で上手く表現できない感情や欲求を察知し、対応することが得意です。これにより、子供は安心感を持ち、感情面でのサポートを受けやすくなります。
  2. 深い愛情とケアを提供できる
    HSPママは、相手を大切に思い、深い愛情を注ぐことができます。子供が感じる小さなことにも気を配り、成長の過程で大切にしたい感情や経験を尊重するため、子供にとっては非常に手厚いケアを受けることができます。
  3. 感情の表現を教えることが得意
    HSPママは自分の感情に対しても敏感であるため、子供がどのように感情を扱い、表現するかについて深い理解があります。これにより、子供にも感情の適切な表現方法や、心の中にある感情を言葉で表現する大切さを教えることができます。
  4. 子供の独自性を尊重する
    HSPママは他人の個性を尊重する傾向が強いため、子供のペースや個性に対しても寛容です。子供が周りと違った考え方や行動をしても、それを否定するのではなく、子供自身の成長を見守りながらサポートする姿勢を持つことができます。

・HSPママは子育てに向いている
子供が不安や悲しみを感じたとき、HSPママはすぐにその感情に気づき、優しく寄り添ってあげることが出来ます。そして子供は自分の感情に安心して向き合えるようになります。
子供が何かに興味を示したり、特別な才能を発見したとき、それをすぐに見逃さずに育てようとすることができ、子供の個性や才能が開花しやすくなります。
子供がイライラしたり怒りを感じたとき、その感情を抑え込むのではなく、どう対処すべきか一緒に考え、感情を健全に表現する方法を教えることができます。
子供が新しいことに挑戦したり、独特の方法で問題を解決しようとする場面でも、親として柔軟に対応し、子供の自主性を育むことができます。
子供の事を頭ごなしに一方的に言葉攻めにする=親だって人間だもの。という考えがHSPママには浮かんできません。子供にも気を使う事が出来るのは素晴らしい特性だと思います。

HSPママが子育てで注意すべきこと

  1. 自分が疲れすぎないように注意する
    HSPは感情的にも身体的にも刺激に敏感であるため、子育ての中で特に疲れやすくなることがあります。子供のニーズに過度に応えようとするあまり、自己犠牲的になり、エネルギーが枯渇することが考えられます。自分自身のケアを忘れると、燃え尽き症候群に陥る危険性もあります。
  2. 過度に感情移入しすぎない
    HSPは子供の感情に共感しやすい反面、子供の問題や感情を自分のことのように感じてしまいがちです。子供が泣いたり怒ったりすると、親自身が大きく動揺してしまうこともあります。感情に巻き込まれすぎると、冷静な判断や対応が難しくなる場合があります。
  3. 過保護になりすぎない
    HSPは子供の安全や幸福を非常に大切に思うため、過保護になりがちです。特に、刺激に敏感であるために、子供が経験するべき挑戦や困難を避けさせる傾向があるかもしれません。しかし、適度な挑戦や失敗は子供の成長に必要です。
  4. パートナーや周囲の助けを積極的に求める
    HSPは「自分で全てをやらなければ」と思いがちですが、子育ては一人で抱え込むものではありません。周囲のサポートやパートナーとの協力を得ることが大切です。自分がストレスを感じた時や疲れた時には、遠慮せずに助けを求めることで、子育ての負担を軽減できます。
  5. 完璧を求めない
    HSPは高い基準を持ちやすく、子育てにおいても完璧主義に陥りがちです。しかし、子育てにおいて完璧を求めることは、HSPにとって大きなプレッシャーになり、ストレスを増大させる原因にもなります。

・HSPママは自分を大事に
どうしても手に取るように子供の事が分かってしまうHSPママは心配しすぎて子供から離れられなくなります。
子供の感情に寄り添いつつも、自分と子供の感情を切り離すことを意識することが大切です。時には冷静さを保ち、問題解決に向けて適切に対処できるように心がけましょう。
子供が自分で問題を解決しなければならない場面でもサポートしてしまい、挑戦する機会を奪ってしまう事もあります。
子供は失敗を経験しなければいけません。じっと見守るように距離を保ちましょう。
家族、友人と定期的にコミュニケーションを取り、自分の感情や疲れをシェアし、必要なときにはサポートをお願いすることを意識しましょう。
一人の時間や休息を意識的に確保し、定期的にリフレッシュすることが大切です。子育てにおいても「完璧」を目指しすぎないように心がけ、時にはうまくいかないことがあっても自分自身や子供に対して、温かい目で成長を見守ることが大切です。

まとめ

HSPママはその繊細さゆえに、子育てにおいて非常に多くのプラスの要素を持っていますが、同時に自分自身の感情やエネルギーを管理することが大切です。バランスを取りながら、子供と一緒に成長することを楽しむ姿勢を持つことで、HSPの特性を活かした素晴らしい子育てができるでしょう。


次に親子共にHSPの子育てについて詳しく掘り下げてみましょう。

ママも子供もHSPだったら

HSP(Highly Sensitive Person)の特性を持つ親子は、その感受性と共感力が家庭生活に大きな影響を与えます。親子共にHSPであることで、感情や感覚を共有し、深い絆を築くことができますが、同時にその繊細さがストレスや疲労を感じやすくすることもあります。この記事では、親子共にHSPの場合のメリットとデメリットについて詳しく見ていきます。

メリット

  1. 深い共感力による強い絆
    親子共にHSPである場合、お互いの感情に対する共感力が非常に高いため、強い絆を築くことができます。例えば、子供が学校で困難なことがあったとき、親はその感情を深く理解し、共感を示すことで子供の心を癒すことができます。
  2. 繊細な感受性の共有
    HSPの特性を持つ親子は、美しい景色や音楽、アートなどに対して深く感動することが多いです。これにより、親子で感動を共有し、共通の趣味や関心を持つことができます。例えば、一緒に自然の中で過ごす時間やアート鑑賞など、共に楽しむ活動が増えます。
  3. 細やかな気配り
    HSPの親は、子供の細かな変化やサインに敏感に気づくことが得意です。例えば、子供が体調を崩す前兆やストレスを感じているサインを早期に察知し、適切な対応を取ることができます。これにより、子供の健康管理や情緒安定に寄与します。
  4. 調和を重んじる家庭環境
    HSPの親子は家庭内での平和と調和を重視するため、穏やかな育児環境を提供することができます。例えば、騒がしい音や過度な刺激を避け、静かでリラックスできる空間を作ることができます。これにより、子供は安心して成長することができます。
  5. 共通の理解
    HSPの親子はお互いの特性を理解し合うことができるため、意見の食い違いや誤解が少なくなります。例えば、子供が敏感な反応を示したときも、親はその感情を理解し、適切に対応することができます。

・気持ちが分かりすぎるHSP親子
我が家がまさに親子共HSPです。学校や外でものすごく気を遣い、常に自分はこの場面でどう動けば正解かを考えてしまうのでいつも疲れています。学校の面談なんかでは必ず「周りの子を助けているのに自分の事が後回しでバタバタしています」と言われます。
家族に対しても顔色を見たりわざとおチャラけてみたりしてバランスを取ってしまうので素直に甘えられない私と娘は心のどこかで理解しあえる関係です。
息子もHSPですが静かな環境を好み、団体を嫌い、争いごとも嫌いで何かを察知するとスーッとその場から消えてしまう。空気のように漂っているタイプ。
息子も娘も一人の時間が絶対に必要で眠れない事があったり、ものすごく眠らないといけない時があったりと私から見てもストレスを抱えているのだろう。と感じる事があります。

デメリット

  1. 過度の共感による疲労
    親子共にHSPの場合、お互いに深く共感しすぎることで、感情的に疲れやすくなることがあります。例えば、子供が悩みを抱えているとき、親も同様に感情的な負担を感じてしまうことがあります。
  2. 繊細さゆえの摩擦
    HSPの親子は細かなことに対して敏感に反応するため、些細なことで摩擦が生じることがあります。例えば、家の中のちょっとした騒音や物の配置に対して過敏に反応することがあります。
  3. ストレス耐性の低さ
    親子共にHSPであるため、過度な刺激やストレスに対して敏感であり、ストレスの多い環境に対処するのが難しいことがあります。例えば、家庭内での急な予定変更や予測できない出来事に対して強いストレスを感じることがあります。
  4. 自己犠牲の傾向
    HSPの親は、子供のニーズを優先するあまり、自分のニーズを後回しにしがちです。これが長期的には親自身のストレスや不満の原因になることがあります。例えば、自分の休息や趣味の時間を削ってでも子供のために尽くすことが多くなります。
  5. 完璧主義
    HSPの親子は、完璧を求める傾向があり、細部にこだわりすぎることでストレスを感じることがあります。例えば、子供の生活環境や教育において全てが完璧であることを目指し、その達成に対してプレッシャーを感じることがあります。

・HSPのストレスを共に理解しすぎる。
特に怒りに対して過剰に共感しすぎてマイナス効果があると感じます。
HSPは理不尽な相手にも突発的な発言はできず、黙ってしまいがちなので、その感情を敏感に察知してしまい、一方の話だけ聞いて「なんだと~!」と怒りのパワーが倍増してしまう。
親なら抑えてあげるべきなのになあ。といつも反省します。

HSPの親子が子育てを乗り越えるためのヒント

  1. 自己ケアの重要性
    自分自身の感情やストレス管理を怠らないことが大切です。リラクゼーションの時間や趣味の時間を持つことで、心のバランスを保つようにしましょう。
  2. サポートシステムの利用
    必要に応じて、家族や友人、専門家のサポートを利用することも考えましょう。一人で悩まず、周囲の人々と協力して子育てに取り組むことで、負担を軽減することができます。
  3. バウンダリーの設定
    子供に対して過度に関わりすぎないように、適切なバウンダリー(境界)を設定することが重要です。これにより、自分自身を守り、子供に対しても健全な距離感を保つことができます。
  4. 感情のコントロール
    感情的な反応を抑え、冷静に対処することが大切です。感情が高ぶったときには、深呼吸や瞑想などのリラクゼーション技法を活用しましょう。
  5. 子供の自主性を尊重
    子供の自主性を尊重し、過度に干渉しないよう心掛けましょう。子供が自分の力で問題を解決する力を養うことも大切です。

・お互いの距離を確保することで平常心を保つ。
旅行へ出かけることも多い我が家ですがツアーには入らず家族だけで行動します。何をするかだけ決めて現地に着いたら何日目にどこに行こうかなどを話し合います。
我が家は夫が何事にも冷静で、トラブルでも焦った顔をせず、新しい事にも挑戦できる人。HSPの子供達を引っ張って新しい体験をさせる事が出来ます。というか子供と一緒に新しい事をすることが楽しいと思えるタイプ。
私は旅行中は危機管理係に徹しています。HSPはいつも最悪の事を考えてしまうそうなので今となっては納得です。
このフォーメーションでいたおかげで夫が旅先で初めてのアクティビティで骨折した時は私がキビキビ動きました。私は何か問題があった時の馬力が強いのかもしれません。サポートに生き甲斐を感じるHSPの特性が出ていますね。HSPではない夫の存在が我が家には緩衝材になっているようです。

まとめ

親子共にH