【恋愛】借金は恋愛偏差値を下げる?

債務整理

借金を抱えていると自己肯定感が薄れます。
自分の人生こんなもん。と考えてしまう。
今から考えても自分を大事にしていなかった。
日々稼ぐことに一生懸命すぎて改めて考える暇がありませんでした。

ひと時の優しさを真に受けて嘘を見抜けず時間を無駄にしました。

 今度は幸せになれるのかも♡ 

などと夢を見がちになります。

彼は自分の部屋に呼んでくれない人でした。
Tシャツの襟がいつもパリッとしていてよれてないのをみて誰かと住んでいるんだな。と気づいてしまいました。
問い詰めるとやはり既婚者。
子供はいないし相手との関係は破綻しているから離婚する。だから待ってて。
みたいな事を言われ、奥さんよりも自分を大事に思ってくれていることに優越感がありました。

会うたびに結婚しようと語り合い、お互いに依存しあう。
借金を背負わされた時と同じように現実を見つめることが出来ない。
そのことに全く気付きませんでした。相手の奥様を傷つけている事にも気づけなかった。

1年過ぎ、何も進展がありませんでした。
私が水商売をしていることにヤキモチをやき、束縛するようになっていきました。

相手

昔の男のための借金を返すのは未練があるみたい。
僕のために時間を作って欲しい。

と言い出しました。
自分が離婚すると言いながら進展出来ないくせに、そんなこと言われなきゃいけないのか。
と気持ちが冷めていきました。

 借金肩代わりするぐらいの気持ちを見せろよ。 

と思ってしまうほど冷めていきました。
私の気持ちが分かったのか車で待ち伏せして”同伴出勤”とか”アフター”とか出来なくなったりと仕事の邪魔をするようになって来ました。

気持ちも冷め切って別れ話をすると激高。暴力を振るうようになりました。
その後も納得する気配はなく、毎日アパートに来るようになりました。
仕事中にメールしてきて忙しくて返信出来ないでいると友達の暴力団連れて店に乗り込むぞ。
という長文を送ってきたりして迷惑をかけるのでアルバイトを辞めざるを得なくなりました。
友達の家でかくまってもらい、アパートを引き払いました。
すると今度は昼の仕事の方に電話を掛けてくるようになりました。社長を出せ。と言い、私の事をだらだらと話したそうです。
とうとう社長に「こいつは狂ってる。警察に行ってこい。」と言われ、警察に駆け込みました。

警察官

なんでも相談して。あなたを守ります。

私は泣きながら恐ろしい内容の長文のメールを見せていきさつを話しました。

警察官

ストーカーになる人に既婚者が多いんです。
なんででしょうね?よくわからないです。

と和ませてくれて落ち着いてきました。

接近禁止令を出すために相手にも話を聞くとの事。
出頭命令に従うのか疑問でしたがすんなり警察署に来たようでした。

同じ敷地にいるという事さえ恐ろしい状況なので早く帰りたかった。

な・の・に!!

警察官

お相手さんが5分だけあなたと二人きりにしてくれ。
と言って帰ってくれない。
自分たちがドアの外にいるから会ってくれないか。

何言ってるの?私を守るって言ったじゃん。

と思いました。
納得したいから話がしたい。と言っている。自分たちも困っている。
と警察の方にも説得され広い会議室を用意してもらい、ドアの向こうに警察官が配備されました。

大ごとになったなあ。絶対暴れる。
でも暴れてくれて逮捕してくれたら一石二鳥だな。
 

なんて思っていました。
でも怖かった。
そして対面に座ったとたん、相手は大泣き始めました。

怖すぎるんですけど~

私はその想像もしなかった号泣する相手に恐怖で固まり、何も言えなくなってしまいました。

相手

怖い思いをさせて申し訳なかった。
お前の事が好きだった。

暴れるどころか泣き出して謝る始末。
私は斜め上の反応が怖すぎて顔も見れませんでした。そして

相手

最後に一緒に旅行をしてくれないか。
それでもう終わりにする。
俺を納得させてくれ。

と言われ、恐怖で「はい。」と返事をしてしまいました。
は?警察にいるんだから断ればいいじゃん!と思うかもしれませんが、
断ったら本当に実家にでも刃物を持って現れるかもしれない。と思ったのです。
ストーカーを受けるとこういう思考回路になってしまうんです。
優しくされても何を言われても恐怖で支配されるのです。

5分経ち、警察官が入ってきてくれました。
本当は接近禁止令を出してもらって、二度と顔を合わせたくなかったのに旅行する約束をさせられてしまった。やはり警察はあてにならないものなんだな。と思いました。
そして自分が旅行に行くことを了承した。と言った事は警察には言いませんでした。

警察に訴えた。という事実は相手の心の火に油を注ぐものか、はたと気づいて鎮火するものか、やってみなければ分かりません。

私は拒絶をしなかった。(警察に泣きつかれた)
→相手も訴えたいことを言えた。
→相手がこれで終わりにすると宣言した。
→私が相手の要求を叶えた。(断ることが怖かった)
→相手は自分のプライドを持って本当に終わりにした。
世に出る事件となるか否かはやはり当事者同士の匙加減なのかもしれません。


後日旅行に行きましたがずっと怖くて気持ち悪かったです。
写真を撮りまくり、「笑って。思い出にするから」と感傷に浸っているそぶり、明らかにひきつった顔の私をうるうるした目で見る。寝たふりすると顔を指でなぞる。すべてが恐ろしかった。
急に首を絞めてくるんじゃないか?とかやっぱりこれからも会ってくれ!と言われたら…。
と考えてしまうんです。とにかく早く時間が過ぎるのを祈っていました。


きっと彼は本当に好きだったんでしょう。
気持ちの表現の仕方が下手で、自分の家族とのケジメを付けられないくせに、私に対して強烈な独占欲を持つ。いろんな要素がうまくいかなくて暴力に走ってしまい、警察沙汰になってしまった。
可哀想な人でした。

私はこれを機に電話番号を変え、実家にひっそり肩身の狭い思いをして生活していました。

親との不仲は相変わらずで借金返済も回せなくなってきてやはりアルバイトはしなくてはいけない状況になっていました。
あっという間に家を出てお世話になった方々を頼り、夜の世界に復帰。
借金がまた400万円に戻ってしまった状態で再スタートを切りました。

まとめ

この経験を第三者的に考えると、
手を伸ばせばすぐに手に入る幸せに飛びついて依存して周りが見えていない。
今回は相手が盲目になってしまって気づけたけどとても危ういな。
と感じます。

浜田省吾さんの歌にある、”まるでナイフのエッジの上をあるいているよう”な恋。

満たされない何かを誰かに求めてしまう悲しい結末しかみえない恋だったんだな。

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