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借金生活のはじまり
前回投稿した、【借金生活】HSPの落とし穴
自分の人生を大きく変えた大恋愛について書き留めました。
HSPであるがゆえ、他人の借金問題に正義感の名のもとに首を突っ込み、助けていたつもりがただ貢いでしまって【婚約】という名の責任感に燃えて燃え尽きてしまって【婚約破棄】されて400万もの消費者金融の債務を背負ってしまった私がその後の借金返済生活を具体的に振り返ってみます。
衝撃の一言
借金生活をしていると毎日のように返済期日、今日の給料、とお金のことばかり考えていました。昼の仕事は事務員だったので暇な時間はノートに本日の給料と今月の累計と各金融業者の返済日を記載していました。
アルバイト夜のクラブ勤務。日をまたぐし、飲酒運転になってしまうので返済日の昼の仕事終わり(PM5:00)にATMに寄ってからアルバイト先に着飾って(PM8:00)向かう。など時間の工夫をしていました。
また返済したら元金も減りますが(例:15000円返済し7000円ぐらい)1000円単位でまた満額借りてから次のATMへ返済しに行く。という教科書のような自転車操業でした。
毎月30万円稼ぎ、26万円の支払いがあり、元金が減った分を再度借り入れ、アパート代、その他生活費にするという生活を3年程していました。
こんな私を心配してくれた公認会計士の人が一言
そんなこと本当にしていいの?が最初の感想でした。借りたものは返すべきだから無責任な人が逃げたくて使う法の抜け道的な事を勧められているのでは。と思いました。
債務整理とは
働けるが借り入れ元金が減らない自転車操業に陥っている →任意整理・個人再生
司法書士・弁護士が【債務者と裁判所】と【債務者と金融業者】の間に入る
借り入れ総額で返済額が変わる。
100万円未満の人・・・・・・総額全部
100万円以上500万円以下の人・・・・・・100万円
500万円を超え1500万円以下の人・・・・・・総額の5分の1
1500万円を超え3000万円以下の人・・・・・・300万円
3000万円を超え5000万円以下の人・・・・・・総額の10分の1
車、住宅などを手放さず、勤務先、家族にも告知はなく完済することが出来る。
司法書士の先生との出会い
何年も借金生活をしてきたHSPの私は、借金を減らすと聞いてもそんな事していいのか。と思っていました。
お金を借りて助けてもらったという事実がある。手数料も最初から知っていて借りている。
何も金融業者は悪くないんです。自分が悪いんです。HSP特有の正義感です。
いつかは返せる!という強い気持ちがあったので頼るつもりはありませんでした。
どんな理由であれ消費者金融に手を出したのは自分の責任。
借金を減らそうなんて馬鹿げた考えだ。
自分でなんとかするよ。
きちんとした法律だから大丈夫。まずは相談しに行こう。
と半ば強引に司法書士事務所へ。
事務所に着くと少し強面の先生と豆しばちゃんが出迎えてくれました。
とりあえず金融会社のカード、返済一覧や残高が分かるもの、生活費などを書類を持参しました。
どうせどうにもならない。こんなに借りてバカだな。と怒られるんだろうな。
と来たことを後悔していました。
提出した書類に目を通した先生から一言、
この借金、あなたには返せないんじゃないかな?
それまで借金返済が生き甲斐と言ってもいいくらいだったので誰にも相談したことがありませんでした。客観的にハッキリ返済はムリと言われてしまい衝撃を受けました。
しかし今まで良く頑張ってきたね。
書類もしっかり分かりやすくまとまってる。
まずは手続きに入ることを金融会社に通告して返済督促を止めます。私に任せてね。
あ、今日から返済するのはやめてね。
今までの生活を一喝されたと同時に慰められて涙が出てきて言葉が出ない程になっていました。
そして返済をするな。という言葉に違和感があり、同時に罪悪感がありました。
間違いなく人生の転機となった一日で忘れられない日です。
今HSPと分かってから考えると私の正義感と責任感はかなり強固に出来ていたのだと思います。それまでの考えを玉砕され、現実に戻してくれた出来事だったのだと思います。
個人再生法の開始までの動き
次の日から返済をしませんでした。生活サイクルが良い意味で狂ってしまいました。
当時は市内にある消費者金融のATMがあり、それぞれに出向いて返済額を入金していました。
ひと月に10件程返済先があり、返済日も違うので3日に1社の返済期日がある状態。
そんな借金生活を何年もしていましたので、返済日に返済してはいけないこの期間、家族にバレるのではないか。会社にバレるのではないか。次に事務所に伺うまでビクビクしていました。
そのころ先生は
(〇〇さんの債務整理を承りました。これから個人再生の手続きに入るので返済督促をストップしてください。)
と云う旨の書類を消費者金融会社へ送付し、それまでに私に貸し出した金額と手数料の合計、私が返済した元金と手数料の合計等を提出してもらうよう通知してくださいました。
ちなみに先生のを法的書類の内容について完全無視した金融業者もいました。
「その業者から督促が来るかもしれないけど来ても対応しないこと。」と言われましたが法律が適用許可が出るまで怖かった。
次に先生に会いに行き、債務整理に掛る手数料として20万程を支払い、必要書類を提出しました。
ここから先生は裁判所へ個人再生の申請を申し込み、計画を立てて金融業者へ通知してくださいました。
後日、個人再生が許可されたと報告を受け、また事務所へ。3か月ほどで許可が下りました。
個人再生法適用
そこから借金を完全に返済完了するまでの3年間計画がスタートしました。
約10社ほどの振込先に計100万以下で裁判所が指定した金額を振り込みます。
貯金が出来たからと言ってまとめて支払ってはいけません。これは先生からの決まり事でした。
決められた日に決められた金額を振り込みます。
約10社銀行の現金振込カードを作り、月々28000円ほどを36か月かけて返済することに決まりました。
1円単位で決められていました。A社は7882円B社は5827円など。
銀行のATMへ決められた日に出向き、現金振り込みで通常の返済口座ではない所へ振り込みます。
それからどこからも督促は無く、仕事先にも知られることはありませんでした。
ただ、完済した後に金融業者に完済確認と感謝と謝罪をしたくて連絡したら、完全無視だった金融業者に「あなたにはまだこのぐらいの貸し出しをしている」と返答があり、個人再生法の許可番号と司法書士事務所の名前をお知らせしたら「あ~そうですか。」と電話を切られました。
しばらくその1社だけ連絡がくるのでは?と思っていましたが全く連絡はありません。
こうして私の借金生活は7年で終える事が出来たのでした。
完済した日、クラブのママに打ち明けたら朝まで労ってくれました。
完璧な返済方法ではないかもしれませんが、HSPなりに秩序と誠意を持って逃げ出さず、親にも友達にも相談せず、公認会計士の方と司法書士の方の力を借りてしっかり完済することが出来ました。
どこに相談する?
私は会計士の方が強引に連れ立ってくれたおかげで助かりましたが、自分で行動すると決めた時にまずは事務所選びから始まりますね。
借り入れの理由などもすべてさらけ出す必要があり、もしかしたら適用出来ない事案もあるため、近所の事務所に相談するのはちょっと抵抗がある人も多いのではないでしょうか。
現在は遠方からでも相談料が無料、メールで問い合わせもOK、全国対応可能。という事務所もあり、みんなが駆け込みやすい環境が整っていると感じます。
債務整理は時間がかかります。何度も打ち合わせしなくてはなりません。
相談料が無料でしっかり時間を取ってくれる事務所をおススメします。
自分でしっかり調べて今後の人生をやりなおして欲しい。
すべてさらけ出し、反省し、もう二度と法律の世話にならないよう、誠実に取り組む気持ちで相談しましょう。
ちなみに20年前は相談料は30分5000円でしたから気軽に相談出来ず、借金に追われて督促の手紙や取り立て屋が家に来て近所に知られてしまい、仕事先にも知られ、仕事を辞め、歳を取り、体を悪くして自己破産しか道がなくなる事が多かった印象です。
世の中にはこんな法律があるんだ。知らないという事は損なのだ。
という事を知って欲しいです。
【個人再生法】は健康で仕事が出来る人が、仕事や自宅を残した上で借金の総額から計算し、一定の金額を返済することで債務整理をするという法律です。
【破産】は自宅、預貯金、株式、車、生命保険などを失う可能性が高い。所有する財産の価値で借金を清算し、残りは支払わない。ただし理由によっては破産は適用されない場合もあります。
どちらにしてもお金を貸してくれた業者には迷惑をかける事になるので相談する前に勉強しておきましょう。
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個人再生中の過ごし方と出会い
私は個人再生法での返済を開始して3年目頃からアルバイトを週5日→2日に減らして貯金もしながら返済していました。
その頃アルバイトの方はお客さんに指名していただいたり同伴も増えてきたりと夜の商売を本業にしたらどうかと言っていただけるようになるくらい順調でした。
今日いくら稼げるか。を一番に考えなくてはいけなかったですが、完済が見えてきたら貯金したい。と考えられるようになっていました。
返済開始から2年半。残りあと半年。貯金は100万円ぐらい。年齢31歳。結婚願望はもちろんなし!!という頃に今の旦那とこれまた強引な紹介で出会い、アルバイトは続けながらしっかり3年間で借金の返済は完了し、アルバイトも辞め、結婚へ進みました。
借金を完済出来たことで後ろめたい気持ちもなく、堂々と結婚に踏み切れました。
まとめ
最後に私から一言言える事は、
借金することはあまり良い事ではありません。
でもやむを得ない時はあります。
しっかり返そうと思って借りるんですよね。
でも思ったように返済できません。
気づいた時にはいっぱいいっぱいです。
私は余裕が全くなくなり、周りの人に気づかれ、強引に事務所に紹介され、やっと自分の状況が客観的に判断することが出来ました。
この記事を読んでいる方は気づき始めている、何とかしたいと考えている。と思います。
私を強引に先生と会わせてくれた公認会計士のK氏には感謝しかありません。
債務整理は個人では出来ません。
司法に申請する権利がありません。
返済をストップ出来る権限がありません。
司法関係の資格を持った方に代理人として裁判所と金融業者とやりとりしてもらいましょう。
借入先の業者が分かるもの、借り入れ総額や月々の返済額、手数料の割合などを書き出してみましょう。
生活費、家賃、ガス水道電気インターネット代など提示出来る物をたくさん用意し、気軽に相談してみてください。
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