HSPさんのストレスの原因

HSP

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ストレスの原因

HSP(Highly Sensitive Person)は、その繊細な感受性と共感力から、日常生活でさまざまなストレスを感じやすくなります。
HSPさんが持っているステキな特性に正義感と秩序があります。そのこうあるべき。という理念が邪魔をして自分自身を疲れさせてしまっていることがあるようです。そして疲れてしまう自分に嫌悪感を抱き、自己批判、劣等感へと変わり、心が疲れてしまいます。
私は自分がHSPと気づき、たくさんの症例を検証した結果(超敏感タイプ)と診断されました。

この記事では、HSPの特性を持つ人が経験しやすいストレスの原因をさらに細かく分解し、具体的な日常生活の例と対策について詳しく説明します。

環境的な刺激

私には20代の頃好きなアーティストがいました。
ですがコンサートはあまり得意ではありませんでした。
ここで地震が起きたら?とかあの照明が落ちてきたら?など万一の事が頭に浮かんでしまうんです。
爆音も苦手で耳栓をして参加していました。HSPと分かる前から自分なりに対策していたようです。
でもHSPは音楽に陶酔しやすいのでステキな歌詞を書くそのアーティストが大好きでした。
最近は年々人混みにめまいを起こしたり息苦しさを感じたりするようになってしまいました。

1 騒音

  • 原因: 大きな音や継続的な雑音はHSPにとって非常にストレスフルです。
  • 具体例:HSPの人は音に対して非常に敏感なため、クラブやコンサート会場は友人と一緒に楽しもうとしても、大音量がストレスとなり、頭痛や不快感を覚えることがあります。
    例えば、友人との会話がまったく聞こえないほどの音量で、心地よく過ごすことが難しいです。
    また、音楽の振動が身体に直接伝わることで、さらに圧迫感を感じることもあります。
    仕事面では、オフィスで同僚が大声で話していると、集中できずに疲れを感じることがあります。

2 強い光

  • 原因: 強い光や点滅する光はHSPにとって刺激が強すぎることがあります。
  • 具体例: 日差しが強い日や非常に明るい部屋は、HSPにとって目を酷使する場所です。
    例えば、夏の午前中に散策していて、強い日差しが目に直接入ると、サングラスをかけていても眩しさで目を細める必要があります。
    これにより、楽しむべき景色が逆にストレス源となってしまうこともあります。
    他には、カフェで強い蛍光灯の下で作業する際、目が疲れてしまうことがあります。

3 人混み

  • 原因: 人混みはHSPにとって過度な刺激となりやすいです。
  • 具体例: 大型ショッピングモールのセール中やイベント会場など、多くの人が集まる場所では、周囲の人々の動きやざわめきが一層HSPの感覚を刺激します。
    例えば、市内で開かれる花火大会や祭りの際には、数えきれないほどの人が押し寄せ、人混みの中で呼吸がしにくくなったり、集中力が切れたりすることがあります。
    他には、休日にショッピングモールへ行くと、人混みに疲れてしまうことがあります。

4 強い匂い

  • 原因: 強い香りや不快な匂いに敏感であるため、これらがストレスの原因となります。
  • 具体例:レストランや公共の場所での強い香水や料理の匂いは、HSPにとって大きなストレス源となり得ます。
    例えば、ディナーを楽しもうとする場面で、隣のテーブルから強い香水の匂いが漂ってくると、その匂いに圧倒され、食事を楽しむことが難しくなります。
    匂いに敏感なHSPにとって、これらの匂いが不快感を引き起こす要因となります。
    他には、職場のキッチンで強いコーヒーの香りが漂っていると、気分が悪くなることがあります。

感情的な共感

私はこの共感力の強さと正義感の強さで人生最大の失敗をしました。
「あなたのツラさを半分こしよう」などと自分から首を突っ込んで10年弱苦しめられました。
そして自分がHSPではないかと疑った息子の受験なのに私が原因不明の体調不良になってしまった時もこの共感というものに苦しめられました。
ツラいニュースや誹謗中傷にあたるような言葉を見るだけで相手の気持ちになって考えてしまい手足に変な感覚が巡ります。いまだに共感力に苦しめられている感覚があります。
本当にこのHSPの共感力の強さに気づいて欲しいです。
そしてコントロール出来るようになって欲しい。

1 他人の感情の影響

  • 原因: 他人の感情に強く共感するため、その感情を自分のことのように感じてしまいます。
  • 具体例: 友達の恋愛話や、仕事で悩んでいる話を聞いて、解決策を一日中考えてしまい、自分も同じようにストレスを感じてしまうことがあります。
    子供の学校での些細ないざこざを聞いて心配しすぎて自分の体調が崩れて食欲不振や下痢になる事がある。

2 ネガティブなニュース

  • 原因: ニュースやSNSでネガティブな情報を受け取ると、その内容に強く影響を受けやすいです。
  • 具体例: 戦争や災害のニュース、感情的に重い映画は、HSPにとって非常に疲れを感じる内容です。例えば、夜に戦争映画を見た後、そのストーリーや登場人物の感情に深く共感してしまい、翌日まで心に重く残ることがあります。
    HSPは感情の共感性が高いため、これらの内容に対して非常に敏感に反応してしまい、一日中気分が落ち込むことがあります。

完璧主義

自分の中に芯があることは大事だと誰もが思う事ですが、HSPさんはその芯が太すぎます。
しかもコントロールすることが出来なくて勝手にツラくなることがあります。
対人関係は良好に保ちたいと思いつつ、心の中では「こうだろ。」と思っていたり、自分がここまでと思ったことは周りがどう言おうとやり遂げたいと思ってしまう。
そして間違いが発覚したりやり遂げられない時はすべてを投げ出して消えてしまいたいと考えてしまう。その感情に自分自身が疲れてしまう。HSPさんのツラさはここから来ていると思っています。

3.1 自己評価の厳しさ

  • 原因: 自分に対して厳しい評価を下すことで、常に完璧を求める傾向があります。
  • 具体例: 例えば、仕事でミスをしてしまうと、頭の中でシュミレーションを繰り返し、自分の動きでどこが間違っていたのか考えすぎます。その結果必要以上長期間、自分を責めてしまうことがあります。

3.2 失敗への恐怖

  • 原因: 失敗を恐れるあまり、新しい挑戦を避けたり、過度に準備をすることがあります。
  • 具体例: 批判的な上司や友人との関わりは、HSPにとって非常に消耗する経験です。
    例えば、職場で厳しいフィードバックを受けた際、その言葉が心に深く刺さり、自信を失いやすくなることがあります。
    感情に深く影響を受けやすいHSPは、他人からの批判を過剰に受け止めてしまうことが多いです。新しいプロジェクトに参加するのが怖くて、積極的に手を挙げられないことがあります。

社会的な圧力

HSPさんは基本的に自信がありません。なので他人の評価が高くなるように実力以上のものを提供しようと頑張ります。
私は人数に対して多すぎる料理を作ってしまいます。仕事では”ここまで”の範囲を超えて資料を勝手に作ってしまう。保護者会など誰も手をあげない状況は耐えられないので手をあげてしまう。
そしてどっと疲れてしまう。

4.1 他人の期待に応えようとする

  • 原因: 他人の期待に応えるために、自分のニーズを後回しにすることがあります。
  • 具体例: 家事をこなしながら子どもの宿題を見て、同時に仕事のメールを返信するなど、過度なマルチタスクはHSPにとって非常にストレスのかかる状況です。例えば、夕方に家事を済ませつつ、子どもの宿題を手伝い、その合間に急なメールに対応しなければならない場合、その多重作業が一度に押し寄せてくることで、過度なストレスを感じることがあります。仕事面では、同僚の頼みを断れずに、自分の作業時間を削ってしまうことがあります。

4.2 社交的な場のストレス

  • 原因: 社交的な場で多くの人と関わることがストレスとなることがあります。
  • 具体例: 仕事の長時間の会議は、HSPにとって過度な情報量が一度に入ってくるため、非常に疲れる時間です。例えば、職場で一日の終わりに行われるプロジェクト会議では、多くの議題や情報交換が行われ、集中力が続かなくなり、頭が疲れてしまうことがあります。

変化への敏感さ

HSPさんは新しい事に挑戦することに消極的です。「平々凡々」でいたいのです。
HSPさんには「平々凡々」がいかに尊いことかを知っています。
しかし家族が出来ると毎日刺激でいっぱい。
子供にたくさんのチャレンジをさせてあげたい。と思うものです。
息子にスイミングをさせた時、床を蹴って顔が上がりにくい事がありました。
先生たちは次々泳いでくる子供たちの指導で息子の事に気づいていません。
心配した私は近くにいた先生を捕まえて「溺れてしまいそうだから見ておいてくれ」と話しましたが先生は「そうやって必死になることが大事だ」と言い笑っていました。その先生の対応に我慢が出来なくなり、「必死になっているところを見ている人がいないことが問題だと思います」と言ってしまい、しばらく腫れ物扱いされてしまいました。
他には旅行先で初めてのアクティビティは私は参加しません。スキューバやスキーなどは見学して何かあった時は自分が動かなきゃ。という事を予想して待機しています。待っている間も心配しすぎであまり楽しめてはいません。最近ではスキューバを体験させましたが水面から見えなくなると心配で心配で自分が苦しくなってしまい、落ち着きません。どっと疲れました。
本当は家族で一緒に海に潜ったり出来たら子供たちの記憶にも残って良いのは分かっていますが自分ではコントロール出来ないほどの心配性っぷりです。

家族旅行も温泉巡りにしたい。と常に思っています…。

5.1 環境の変化

  • 原因: 新しい環境や状況に適応するのが難しく、これが大きなストレスとなります。
  • 具体例: 例えば、新学期、クラス替え、席替え、転勤などによる引っ越しや新しい職場に慣れるまでの過程で強いストレスを感じることがあります。
    初めて会う人にも注意深く観察し、どんな人なのかを把握してしまうHSPさんにとって初対面の人がたくさん一度に出逢うと頭の中がごちゃごちゃになってしまいます。

5.2 急な予定変更

  • 原因: 急な予定変更や予期しない出来事がストレスの原因となります。
  • 具体例:  急な予定変更や予期せぬ出来事は、HSPにとって大きなストレスとなります。
    例えば、友人との旅行が突然キャンセルされた場合、次に何をするか考えなければならず、その状況に対するストレスが増加します。
    HSPは、事前に計画を立て、予測可能なスケジュールで動くことを好むため、このような予期せぬ変更に対処するのが難しく感じられることが多いです。

疲れる前に対策を

自己ケアの実践

自分自身の感情やニーズを大切にし、定期的に自己ケアを行うことが重要です。
リラクゼーションの時間や趣味の時間を持つことで、心と体のバランスを保つようにしましょう。

自己ケアの具体例

  • 瞑想や深呼吸: 瞑想や深呼吸を行うことで、心を落ち着けることができます。
    自然に出掛ける事が出来たらそれが一番ですね。一人で渓流沿いをドライブなんて出来たら最高!
  • 趣味の時間: 音楽を聴いたり、絵を描いたりすることでリフレッシュできます。
    HSPさんにとって音楽は現実逃避がしやすく、ストレスに対して客観的な視点になれます。
    歌詞にどっぷり浸かって作者の思いや込められたメッセージを考察するのも楽しい時間ですね。
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  • リラックスバス: 温かいお風呂に入ることで、筋肉の緊張をほぐし、リラックスできます。
    HSPではなくても温泉というのは締め付けるものがなく、心地いい温度と水の音などで深くリラックスを感じる事が出来ます。硫黄泉やアルカリ泉など変化が分かる泉質が好きです。
  • サプリメント:自分の心に効くサプリメントを試してみる→前向きになれない悩みにこれを飲んだから大丈夫。と自分に暗示をかける事もHSPさんには効果的です。HSPさんは脳が疲れやすいですから

バウンダリーの設定

他人の期待に応えすぎないように、適切なバウンダリー(境界)を設定することが大切です。自分の限界を理解し、無理をしないことが重要です。

バウンダリーの具体例

  • 「ノー」と言う練習: 無理な依頼や過度な期待に対して、断ることを練習しましょう。
    HSPさんにはとても難しい事ですが「私には完璧にこなせる自信がありません。」と素直に口に出してみましょう。
    最初は罪悪感を感じてしまうと思いますが意外とあっさり受け流してもらえます。
  • 休憩を取る: 必要な時に休憩を取り、ストレスの原因から距離を取ることで、ストレスを軽減できます。HSPさんが持つ正義感が休憩を取る事を許してくれない事もあるかもしれませんが、深呼吸して脳に酸素を送るイメージするだけでも少しスッキリしますよ。

リラクゼーションの重要性

ストレスを感じたときには、自分にあったリラクゼーション法を活用することで、心と体をリラックスさせることができます。

リラクゼーションの具体例

  • ヨガ: ヨガを通じて、心身のバランスを整えることができます。静かな環境でただの深呼吸を5回でも出来たらスイッチを切り替えられます。息を吐き切る事がとっても大事です。
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  • アロマセラピー: アロマオイルを使ったマッサージやディフューザーでリラックス効果を得ることができます。
    空港のラウンジやホテルなどで使われているアロマは家族全員大好きです。
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環境の調整

過度な刺激を避けるために、自分の生活環境を調整することが大切です。騒音や強い光を避け、静かな場所で過ごす時間を増やしましょう。

環境調整の具体例

  • 耳栓やアイマスク: 騒音や光を遮断するために、耳栓やアイマスクを使用しましょう。
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  • リラックススペースの確保: 自宅にリラックスできるスペースで一人の空間を設けることで、安心して過ごせます。
    いつも同じ場所でボーっと楽しいラジオをヘッドフォンで聞いたりしているのが好きです。
    きっとその時間が取れない時は自分に余裕がない時。
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専門家のサポート

必要に応じて、心理カウンセラーやセラピストなどの専門家のサポートを受けることも考えましょう。専門家のサポートを受けることで、ストレスを適切に管理する方法を学ぶことができます。

専門家のサポートの具体例

  • 定期的なカウンセリング: 定期的にカウンセリングを受けることで、心の健康を保つことができます。心療内科に行った事ありますか?私は自分の心を語言化することが出来る自信がありません。そんな時はここ→オンライン診療でどんな悩みにも対応しています
  • グループセラピー: 同じような特性を持つ人々との交流を通じて、支え合うことができます。

まとめ

HSPの特性を持つ人がストレスを感じやすい原因とその対策について理解することで、日常生活をより健やかに過ごすことができます。自己ケアやバウンダリーの設定、リラクゼーションの技法、環境の調整、専門家のサポートを活用することで、ストレスを効果的に管理し、心と体のバランスを保つことができるでしょう。
正義感と秩序を持つHSPさんにとってストレスを感じるきっかけはたくさんありますね。
非HSPさんには気づけない違和感を感じ取ってしまうので外に出るのが苦痛な人も多いでしょう。

私は現在子供も大きくなり、保護者の繋がりをリセットし、新しい友達作りもしていません。
街に出ると誰か知っている人に会うかもしれない。という当たり前のことが恐怖に感じるほどHSP度が強くなってきているのを感じています。
こうしてブログで発信することで自分の心を整えています。


NEXT→HSPさんにおススメな仕事を考えてみます。