HSP(Highly Sensitive Person)は、感受性が高く、周囲の刺激や他人の感情に強く影響される人々を指します。豊かな内面的世界を持ち、深く考えることができる一方で、外的なストレスや刺激に対して敏感であるため、人間関係においても特有の考え方や注意すべき点があります。
HSPの考え方の特徴と人間関係において注意すべき事柄を詳しく解説します。
目次
HSPの考え方の特徴
1. 深い思考と分析
HSPは、物事を深く考えたり、分析する能力に長けています。
彼らは問題の複雑さを理解し、様々な視点から考えることができます。
このため、特に創造的な職業や研究分野での成功が期待されます。
- 詳細へのこだわり: HSPは細部にまで気を配るため、細かな点を見逃すことが少なく、質の高い仕事をすることができます。
- 直感的理解: 彼らは他人の感情を読み取る能力が高く、直感的に状況を理解することが得意です。
私は自分がHSPであることは最近知ったのですが、思い返せば黙々と作業することが合ってました。産直ギフトの依頼主とお届先を一日中ひたすら入力して伝票を出す仕事が一番楽しかった。
他にもお客様を相手する仕事では直感的にどんな人物なのか、どんなトーンの声で話すと会話しやすいかが分かってしまい、相手に合わせる事も簡単で天職かと思ったりもしましたが、疲労が体調にまで影響するほどでした。
2. 感情の強さ
HSPは自分の感情だけでなく、他人の感情にも非常に敏感です。
このため、喜びや悲しみをより深く感じることができますが、同時に他人のネガティブな感情に圧倒されることもあります。
- 共感力: 他人の痛みや喜びを自分のことのように感じるため、周囲の人々に対して強い共感を持ちます。
- 感情の反響: 他人の感情に影響を受けやすく、時には自己の感情が不安定になりがちです。
人のマイナスな感情を察知しすぎてプラスにしてあげたいと変に頑張ってしまう事がよくありました。ニュースなどで惨い出来事を見聞きすると手足の指先に変な感覚が走り、動悸がしてくることもあります。周りの友達に話しても同意を得られたことがなかったのでHSPと知ってこの違和感も納得出来ました。
3. 高い倫理観と価値観
HSPは、自分の倫理観や価値観に非常に忠実です。
彼らは正義や誠実さを重視し、自分の信念に基づいて行動します。
- 誠実さの重視: 嘘や不正があると強く反応し、周囲との信頼関係を築くことが難しくなることもあります。
- 人間関係の質を重視: 表面的な関係よりも、深いつながりや意味のある交流を重視します。
私は人の嘘やごまかしも何となくわかってしまうんです。そしてその人を信用できなくなり、そっと離れる事を考えます。相手には(わがままな人)と思わせてでも離れたくなります。今では誰かと深く信頼関係を築きたいとも思えなくなりました。これでいいのか悩むことも多々あります。
4. 自己批判と完璧主義
HSPは自己批判が強く、完璧主義的な傾向があります。
自分や他人に対して高い期待を持ち、完璧に物事を進めようとするため、ストレスを感じやすいです。
- 失敗の恐れ: 自己評価が低く、失敗を恐れるあまり、チャレンジを避けることがあります。
- 過度の自己責任: 他人との関係で問題が起こった際、自分のせいにしてしまうことがあるため、心の負担が大きくなることがあります。
私は新しい出会いがあるとすべてさらけ出します。そして人の嘘やごまかしに気づいてしまって許せないと思うと同時に、相手は自分に嘘をつかなければならない状況にしてしまったのではないか?と考えてしまいます。その状態は真の信頼関係はないに等しいと考えて急に離れたくなります。
HSPが人間関係において注意するべき事
1. 境界線を引く
HSPは他人の感情に敏感であるため、周囲からの影響を受けやすいです。
そのため、自分自身を守るために適切な境界線を引くことが重要です。
- 自分の限界を知る: 他人の感情や要求に応えすぎると、自分が消耗してしまうことがあります。自分が無理なく対応できる範囲を理解し、必要に応じて「ノー」と言う勇気を持つことが大切です。
- サポートを求める: 自分が負担に感じることがある場合、信頼できる友人や家族にサポートを求めることが必要です。無理に一人で抱え込まず、助けを得ることで、心の負担を軽減できます。
とても難しいですね。影響を受けている事に気づく事がなかなか出来ないんですよね。自分から首を突っ込んで勝手に疲れてしまうのでいつの段階で助けを求めるべきかいまだにわかりません。
2. コミュニケーションの工夫
HSPは感受性が高いため、他人とのコミュニケーションにおいて注意が必要です。
誤解やトラブルを避けるために、コミュニケーションの方法を工夫しましょう。
- オープンな対話: 自分の感情や考えを率直に伝えることが大切です。特に、感情的な状況においては、冷静に自分の思いを伝える努力が必要です。
- 非言語コミュニケーションの理解: HSPは非言語的なサイン(ボディランゲージやトーン)に敏感です。相手の表情や身振りに注意を払い、適切な反応を心がけましょう。
私は接客業をしていた時は声のトーンでどんな人物かを判断していたような気がします。特にみんなが苦手な気難しいお客様を任せられることが多かった。仕事においては非常に得意でした。しかしプライベートでは初対面で声のトーンや目くばせなどで自分に合う合わないが本能的に分かるので誰とでも友達にはなれません。
3. 感情の管理
HSPは感情に圧倒されやすいので、自分の感情を適切に管理する方法を身につけることが重要です。
- 自己リフレクション: 日記をつけたり、自分の感情を振り返ることで、内面的な気持ちを整理することができます。これにより、感情の波に流されずに済むことがあります。
- ストレス管理法の実践: ヨガや瞑想、趣味の時間を持つなど、ストレスを軽減する方法を取り入れることで、心の安定を保つことができます。
まさにこうしてブログを綴ってみたり好きなアーティストの音楽を聴いたり自分の中の本当の感情を見つめる時間がないと一日中胸騒ぎのような感じになります。家族でも息子や娘でも24時間他人が一緒だと気が散ってしまいます。
4. 自己肯定感を高める
HSPは自己批判が強くなる傾向があるため、自己肯定感を高めることが重要です。
- 小さな成功を祝う: 日常生活の中での小さな成功を認識し、自分を褒める習慣を持つことで、自己肯定感を高めることができます。
- ポジティブなアファメーション: 自分を受け入れる言葉を日々唱えることで、内面的なポジティブな変化を促進します。
自己肯定感を高めるって本当に難しいですね。私は家族に認められる存在でいられるならもう何もいらないです。子供がいるだけで今までの自分を認める事が出来るようになったと思います。
5. 信頼できる人間関係を築く
HSPは人間関係を深く重視するため、信頼できる関係を築くことが重要です。
- 相手の理解を求める: 自分がHSPであることを理解してもらうことで、相手も配慮してくれることがあります。これにより、より良い関係を築く手助けとなります。
- 共感できる人々とつながる: HSP同士のコミュニティや支援グループに参加することで、理解し合える仲間とつながることができ、孤独感を軽減できます。
最近このHSPと分かってから家族で話をしました。普通だと思っていた事が自分だけだったことがはっきりとして「ママって変なの~。」と笑いながら娘に言われました。口に出して共感されなくても自分だけの感情なのだと分かるだけでとても楽になりました。
6. ストレスの早期発見と対処
HSPはストレスに対して敏感であるため、早期に発見し、対処することが重要です。
- サインを見逃さない: 自分の体や心からのサインに敏感になることが大切です。疲れやストレスを感じたら、無理をせず休息を取ることが必要です。
- ストレス解消法を持つ: 趣味やリラックス法、友人との交流など、自分に合ったストレス解消法を見つけておくことで、迅速に対処できるようになります。
若い頃はストレスに気づく時間もないくらい働いていましたから、指の指紋も無くなって牛肉の脂に負けて湿疹が出たりヘルニアで寝返りが出来ないほどになってからやっと休んでいました。こうなる前にみなさんには無理しない生き方をしてほしいと思います。
まとめ
HSPは、その特性を理解し、他人との関係において注意深く行動することで、より良い人間関係を築くことができます。感受性の高さを強みとして活かし、適切な自己管理とコミュニケーションを通じて、深い絆を持つことができるでしょう。また、自己肯定感やストレス管理に努めることで、より健康的な人間関係を築き、自分自身の幸福感を向上させることができるはずです。
HSPの特性を受け入れ、自分に合ったアプローチで人間関係を築いていくことで、心の平穏を保ちながら、充実した人生を送ることができるでしょう。
自分がどの程度のHSPなのかを知ること。
どんな仕事環境に身を置くかをしっかり選ぶこと。
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